2787.今日の植物(2270):マツブサ
今日の植物は、マツブサと言います。未登場の科名はマツブサ科になりました。
マツブサは、マツブサ科 Schisandra属(マツブサ属)の植物で、26種ほどが確認されています。アジアと北米に自生しており、分布の中心は中国にあるようです。蔓状に他の植物に絡み、幅広い土壌の条件にも適応できる植物だということです。挿し木で増やすこともできるとされていました。
英語名は、magnolia vine(モクレン蔦?)とされていますが、モクレン属とは全く関係はありません。
切手に描かれているSchisandra chinensis種は、ロシア東部、中国、朝鮮半島および日本にも分布する種です。その果実を乾燥させたものは、薬用とされ、滋養、強壮、鎮咳に有効だとされます。中国では、「五味子」と呼ばれ、漢方薬の五つの味(塩辛い、甘い、酸味、辛い、苦い)を持っていることからのこの名前になったようです。
雌雄異株で白い花をつけ、果実は赤く小さなものが房状になります。
写真です。これも借用です。
チョウセンゴミン Schisandra chinensis
●学名はSchisandra chinensis(中国のマツブサ)となっていますが、和名は「チョウセンゴミン」と面白いです。
切手です。
チョウセンゴミン Schisandra chinensis
1998年 ロシア発行(ベリー)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
マツブサは、マツブサ科 Schisandra属(マツブサ属)の植物で、26種ほどが確認されています。アジアと北米に自生しており、分布の中心は中国にあるようです。蔓状に他の植物に絡み、幅広い土壌の条件にも適応できる植物だということです。挿し木で増やすこともできるとされていました。
英語名は、magnolia vine(モクレン蔦?)とされていますが、モクレン属とは全く関係はありません。
切手に描かれているSchisandra chinensis種は、ロシア東部、中国、朝鮮半島および日本にも分布する種です。その果実を乾燥させたものは、薬用とされ、滋養、強壮、鎮咳に有効だとされます。中国では、「五味子」と呼ばれ、漢方薬の五つの味(塩辛い、甘い、酸味、辛い、苦い)を持っていることからのこの名前になったようです。
雌雄異株で白い花をつけ、果実は赤く小さなものが房状になります。
写真です。これも借用です。
チョウセンゴミン Schisandra chinensis
●学名はSchisandra chinensis(中国のマツブサ)となっていますが、和名は「チョウセンゴミン」と面白いです。
切手です。
チョウセンゴミン Schisandra chinensis
1998年 ロシア発行(ベリー)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
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2785.今日の植物(2268):メセンブリアンテマム
今日の植物は、メセンブリアンテマムと言います。前回の南アフリカ共和国から発行された切手と一緒に発行された中に入っていた植物です。
メセンブリアンテマムは、ツルナ科 Mesembryanthemum属(メセンブリアンテマム属)に分類される多肉植物で、106種を擁するという情報がありました。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はアフリカ南部に固有の植物だということです。花は長い間咲き、昆虫が受粉を助けることが期待できない夜間には露や霜から身を守るために閉じ、太陽光の元では開くということを繰り返すということです。
切手に描かれているMesembryanthemum digitatum種について情報がありました。この種は、人の指に似た形からfinger-and-thumb plant(親指植物?)と呼ばれているのだそうです。南アフリカのケープ地方に自生する種で、この地の岩場や砂地、暖かく乾燥した気候が最も生育に適した環境なんだそうです。
写真です。これもネットから借用です。
Mesembryanthemum digitatum
●種小名のdigitatumは「指状の、掌状の」という意味です。なるほど、です。
Mesembryanthemum cryptanthum
切手です。
(左)メセンブリアンテマム・ディジタツム Dactylopsis digitata(=Mesembryanthemum digitatum)
(中)メセンブリアンテマム・クリプタツム Hydrodea cryptantha(=Mesembryanthemum cryptanthum)
1988年 南アフリカ発行 1987年 英領セントヘレナ発行
(普通切手) (希少植物)
メセンブリアンテマム・ポンデロスム Namibia ponderosa(=Mesembryanthemum ponderosum)
2007年 ナミビア発行(固有の花)
●切手に表記されている属名はそれぞれDactylopsis、Hydrodea、Namibiaとなっているのですが、ネット上の植物図鑑で調べてみると、どれもMesembryanthemumが「本名」なのだそうです。
逆に切手にMesembryanthemumと表記されているものが他の属の同義とされているものもあってややこしいです。このブログでは次のものがありました。カロポブロツス、スティグマトカルプム、マツバギク
南アフリカ以外の切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒英領セントヘレナ、ナミビア
メセンブリアンテマムは、ツルナ科 Mesembryanthemum属(メセンブリアンテマム属)に分類される多肉植物で、106種を擁するという情報がありました。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はアフリカ南部に固有の植物だということです。花は長い間咲き、昆虫が受粉を助けることが期待できない夜間には露や霜から身を守るために閉じ、太陽光の元では開くということを繰り返すということです。
切手に描かれているMesembryanthemum digitatum種について情報がありました。この種は、人の指に似た形からfinger-and-thumb plant(親指植物?)と呼ばれているのだそうです。南アフリカのケープ地方に自生する種で、この地の岩場や砂地、暖かく乾燥した気候が最も生育に適した環境なんだそうです。
写真です。これもネットから借用です。
Mesembryanthemum digitatum
●種小名のdigitatumは「指状の、掌状の」という意味です。なるほど、です。
Mesembryanthemum cryptanthum
切手です。
(左)メセンブリアンテマム・ディジタツム Dactylopsis digitata(=Mesembryanthemum digitatum)
(中)メセンブリアンテマム・クリプタツム Hydrodea cryptantha(=Mesembryanthemum cryptanthum)
1988年 南アフリカ発行 1987年 英領セントヘレナ発行
(普通切手) (希少植物)
メセンブリアンテマム・ポンデロスム Namibia ponderosa(=Mesembryanthemum ponderosum)
2007年 ナミビア発行(固有の花)
●切手に表記されている属名はそれぞれDactylopsis、Hydrodea、Namibiaとなっているのですが、ネット上の植物図鑑で調べてみると、どれもMesembryanthemumが「本名」なのだそうです。
逆に切手にMesembryanthemumと表記されているものが他の属の同義とされているものもあってややこしいです。このブログでは次のものがありました。カロポブロツス、スティグマトカルプム、マツバギク
南アフリカ以外の切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒英領セントヘレナ、ナミビア
2784.今日の植物(2267):アドロミスクス
今日の植物は、アドロミスクスという植物です。未登場の科はベンケイソウ科に移ってきました。
アドロミスクスは、ベンケイソウ科Adromischus属(アドロミスクス属)の植物で、情報(これまで、The Plant Listに頼っていたのですが、これがサービスの提供を中止したことで代わってお世話になることになったThe Worl Flora Onlineの情報)によれば30種を擁する属です。
どの種も、南アフリカに固有の種だということです。
ウイキペディアの情報によりますと、切手に描かれているAdromischus marianae 種は、変異の多い植物で、短い枝といぼのあるほとんど球形の干しブドウに似た葉を持っているということです。全体の色も多様で、緑色から赤茶色、紫がかったものまであるようです。花は、小さく緑色だそうです。
以前、このブログでコティレドンという植物を取り上げた際に、このアドロミスクスもかつてはコティレドン属に分類されたこともあった、ということで名前ができてたことがあります。
写真です。
アドロミスクス・マリアネ Adromischus marianae
切手です。
アドロミスクス・マリアネ Adromischus marianae
1988年 南アフリカ発行(普通切手)
●この切手と一緒に発行された切手のセットはこちらです。1988年から1993年にかけて23種類が発行されています。⇒切手植物図鑑
アドロミスクスは、ベンケイソウ科Adromischus属(アドロミスクス属)の植物で、情報(これまで、The Plant Listに頼っていたのですが、これがサービスの提供を中止したことで代わってお世話になることになったThe Worl Flora Onlineの情報)によれば30種を擁する属です。
どの種も、南アフリカに固有の種だということです。
ウイキペディアの情報によりますと、切手に描かれているAdromischus marianae 種は、変異の多い植物で、短い枝といぼのあるほとんど球形の干しブドウに似た葉を持っているということです。全体の色も多様で、緑色から赤茶色、紫がかったものまであるようです。花は、小さく緑色だそうです。
以前、このブログでコティレドンという植物を取り上げた際に、このアドロミスクスもかつてはコティレドン属に分類されたこともあった、ということで名前ができてたことがあります。
写真です。
アドロミスクス・マリアネ Adromischus marianae
切手です。
アドロミスクス・マリアネ Adromischus marianae
1988年 南アフリカ発行(普通切手)
●この切手と一緒に発行された切手のセットはこちらです。1988年から1993年にかけて23種類が発行されています。⇒切手植物図鑑
2783.今日の植物(2266):ブレツシュナイデラ
今日の植物は、ブレツシュナイデラといいます。
ブレツシュナイデラは、アカニア科 Bretschneidera属(ブレツシュナイデラ属)の植物で、この属には切手に描かれているBretschneidera sinensis種の1種だけが分類されているという1属1種の植物群です。
この種にはハクラクジュ(伯楽樹)という日本語名があります。高さが10~20メートルにもなる高木で、中国の東部および南部、台湾、タイの北部、ベトナムの北部で見られるといいます。長い花序を持ち、3月から5月にかけて花を咲かせます。
切手を発行しているタイでは、Doi Phu Kha国立公園だけで見られるのだということです。
各地の生育環境の悪化により絶滅が危惧されている植物でもあります。
アカニア科に分類されるとしましたが、ブレツシュナイデラ科の唯一の属とする見解もあるようです。このアカニア科にしても、このBretschneidera sinensisともう一つの種Akania bidwilliiの2つの属、2つの種が含まれるという小さな科です。
属名のBretschneideraはEmil Bretschneider氏(19世紀後半の中国研究者)に因んで命名されたということです。
この属名の読み方ですが、ドイツ語風ですから本当は「ブレチュナイデラ」かもしれません。
写真です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis
切手です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis
赤ちゃん本舗 アカチャンホンポ ベビー服 アウター カバーオール
1999年 タイ発行(国際文通週間)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
こちらでは、以前にアカニア科ではなくブレツシュナイデラ科として掲載したままになっております。
ブレツシュナイデラは、アカニア科 Bretschneidera属(ブレツシュナイデラ属)の植物で、この属には切手に描かれているBretschneidera sinensis種の1種だけが分類されているという1属1種の植物群です。
この種にはハクラクジュ(伯楽樹)という日本語名があります。高さが10~20メートルにもなる高木で、中国の東部および南部、台湾、タイの北部、ベトナムの北部で見られるといいます。長い花序を持ち、3月から5月にかけて花を咲かせます。
切手を発行しているタイでは、Doi Phu Kha国立公園だけで見られるのだということです。
各地の生育環境の悪化により絶滅が危惧されている植物でもあります。
アカニア科に分類されるとしましたが、ブレツシュナイデラ科の唯一の属とする見解もあるようです。このアカニア科にしても、このBretschneidera sinensisともう一つの種Akania bidwilliiの2つの属、2つの種が含まれるという小さな科です。
属名のBretschneideraはEmil Bretschneider氏(19世紀後半の中国研究者)に因んで命名されたということです。
この属名の読み方ですが、ドイツ語風ですから本当は「ブレチュナイデラ」かもしれません。
写真です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis
切手です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis
赤ちゃん本舗 アカチャンホンポ ベビー服 アウター カバーオール
1999年 タイ発行(国際文通週間)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
こちらでは、以前にアカニア科ではなくブレツシュナイデラ科として掲載したままになっております。
2782.今日の植物(2265):デュバリア
今日の植物は、デュバリアといいます。前回の南アフリカから発行されたセットに含まれていたものです。
デュバリアは、ガガイモ科 Duvalia 属(デュバリア属)に分類される植物で、the Worl Flora Online(WFO)というサイトでは8つの種が挙げてありましたので、小さな属ということになりそうです。
(これまで、植物の分類などについて知りたい場合には、The Plant Listというサイトを調べていたのですが、こちらのWFOがその後継として引き継いだということのようです。今後はWFOの情報によることにしましょう)
で、ウイキペディアの情報によりますと、Duvalia属の植物は、多肉植物で、アフリカ南部、特にその西部、およびナミビアに多くが分布しているということです。
花は、根元から延びる茎の頂点に咲きます。5弁に分かれた花の多くは、赤みがった茶色だそうです。
属名のDuvaliaはフランスの物理学者、植物学者のHenri-Auguste Duval氏(1777-1814)に因んで命名されたものだということです。
写真です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata
●まことに不思議な格好をした植物です。
●右の写真は、販売用のカタログの写真で、価格はR18.00とされていました。このRは南アフリカ共和国の貨幣単位ランドです。その対円の価格は大きく変動してきたようで、現在ではR1=7円程度なのですが、1990年ころには55円以上、それ以前には300円以上のこともあったようです。ということで、この販売用の鉢は現在は126円程度ということになります。
切手です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata
2004年 南アフリカ発行(テーブルマウンテンの環境保護)
デュバリアは、ガガイモ科 Duvalia 属(デュバリア属)に分類される植物で、the Worl Flora Online(WFO)というサイトでは8つの種が挙げてありましたので、小さな属ということになりそうです。
(これまで、植物の分類などについて知りたい場合には、The Plant Listというサイトを調べていたのですが、こちらのWFOがその後継として引き継いだということのようです。今後はWFOの情報によることにしましょう)
で、ウイキペディアの情報によりますと、Duvalia属の植物は、多肉植物で、アフリカ南部、特にその西部、およびナミビアに多くが分布しているということです。
花は、根元から延びる茎の頂点に咲きます。5弁に分かれた花の多くは、赤みがった茶色だそうです。
属名のDuvaliaはフランスの物理学者、植物学者のHenri-Auguste Duval氏(1777-1814)に因んで命名されたものだということです。
写真です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata
●まことに不思議な格好をした植物です。
●右の写真は、販売用のカタログの写真で、価格はR18.00とされていました。このRは南アフリカ共和国の貨幣単位ランドです。その対円の価格は大きく変動してきたようで、現在ではR1=7円程度なのですが、1990年ころには55円以上、それ以前には300円以上のこともあったようです。ということで、この販売用の鉢は現在は126円程度ということになります。
切手です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata
2004年 南アフリカ発行(テーブルマウンテンの環境保護)